二等機関士

奥深いタンカーの世界

その巨大な船体を初めて目にした時、海上に壁が浮かんでいるのか!?と錯覚したのを今でも鮮明に覚えています。この大型原油タンカーVLCCと呼ばれる船を動かし、日本へ安全に原油を届けることが私たちの仕事です。他にプロパン・ブタンを運搬するLPG船への乗船機会もあります。

さて、この巨船を動かす動力源となるのは出力3万馬力のディーゼルエンジンです。 このエンジンを中心に、様々な関連機器によって形成される1つのプラントが、機関士の活躍する主な舞台となります。現在私が担当する主な機器は補助ボイラー、油清浄機などで、これらの機器について定期的な整備を行い日々の運転維持に努めています。

また、急なトラブル発生に対して迅速な対応を迫られる場面もあります。そんな時に備えて日頃の見回りや、問題解決のシミュレーションをしておく事も重要な仕事のひとつです。そうして障害を乗り越えた時に味わう達成感は、堪らなく魅力的です。エンジニアの最大の醍醐味ではないでしょうか。夕食時のビールの味わいも格別です。

エネルギー輸送を支えるプロフェッショナル

出光タンカーでは本社においても海上経験豊富な先輩が勤務して、船の運航をサポートしています。少数ながらも一丸となってエネルギー輸送を支えるプロフェッショナル達が集まっており、その中で着実に成長を感じている毎日です。責任と緊張を伴う業務ではありますが、充実した気持ちで働くことのできる非常に面白い会社だと思います。皆さんも一緒にタンカー乗りを究めてみませんか? 一度ハマると抜け出せない世界があなたを待っています。

  • ボイラ点火準備

    ボイラ点火準備

  • 発電機運転(トランシーバーで現場指示)

    発電機運転(トランシーバーで現場指示)

ある一日の行動

6:45 起床
7:10 朝食
7:50 甲板上でラジオ体操
8:00~12:00 作業前ミーティングの後、計画している整備作業を実施
12:00 昼食
13:00~17:00 午前に引き続き整備作業
見回りとMOチェック
作業後のミーティング
整備作業の記録など書類作成
18:00 夕食
19:00~22:00 翌日の作業準備や勉強
その後自由時間、読書やDVD鑑賞など
23:00 就寝
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