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VLCCの大きさ

船の大きさを表すには、容積・重量を示すトン数とサイズ(寸法)があります。

容積を表すトン数

総トン数(Gross Tonnage)

船の大きさを表す数値で、定められた船内の容積(m3)の合計に係数をかけて算出します。用途としては、海事に関する多くの法令の適用基準になります。

純トン数(Net Tonnage)

貨物や旅客を運ぶ為に供する場所の大きさを表す値。総トン数から航海に必要な場所の容積を引いたものとなります。
用途としては、各種税金の算定基準に使用されます。

重量を表すトン数(軽荷重量+載貨重量=満載排水量)

軽荷重量(Lightweight)

船自体の重さを表します。正確には積荷(原油等)、燃料、潤滑油、バラスト水、等を除いた船の重量をいいます。
バラスト水:船を安定させる為に重石として積み込む海水

排水量(Displacement)

船が浮くことにより排除する水の重量を表します。船の自重および積荷、燃料、清水等の一切の重量を含めた、その喫水における船の全重量に等しい。
※満載喫水における排水量を満載排水量といいます。

載貨重量(Deadweight)

積載能力(重さ)を表します。この重量には積荷の他、燃料、清水等の重量が含まれるので、貨物の積載能力を出すには、載貨重量からこれらを差し引く必要があります。
タンカーの大きさは一般的にこの載貨重量トン数で表します。

船には、安全性の問題からこれ以上積んではいけないという、喫水レベル(水上に浮かんでいる船の船底から水線までの垂直距離)が定められており、この限界を示す喫水線を満載喫水線といいます。海は、気温によって海水の塩分濃度が異なるため、夏期帯域、熱帯域などいくつかの帯域に区分されており、船舶はそれぞれの帯域に対応する満載喫水を越えない範囲で運航されるので、原油を積み込む際は季節や航路を考慮する必要があります。

VLCCタンカー IDEMITSU MARU(2007年竣工)の大きさ

VLCCタンカー IDEMITSU MARU(2007年竣工)の大きさ

一言コラム : なぜ30万t型タンカーなのか。

シンガポール海峡は外洋に比べて水深が浅く、通行できる最大喫水が20.50mです。
この喫水で設計された最適な船型が30万tとなっています。
航行する船にとって世界有数の難所であるシンガポール海峡は、安全上規則によりUKC(Under Keel Clearance、海底と船底下端との距離)3.5m以上を維持しなければならず、潮流等の影響でわずかに航路を外れても座礁してしまう危険があります。
ちなみに50万t型タンカー(ULCC)が原油を満載した場合は、上記UKCを維持することが不可能になり、中東から日本へは、2日以上余分に日数のかかるロンボク海峡(インドネシア中部にある海峡)経由になります。このような理由で運航効率の良い船型が30万t型タンカーといえるでしょう。
  • (イラスト:海洋白書2004)
    (イラスト:海洋白書2004)
  • 中東から日本へ石油を運ぶ航路(オイルロード)
    中東から日本へ石油を運ぶ航路(オイルロード)
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