ファンネルマークの由来

ファンネルとは船の煙突のことをいいます。
一般的に外から見える煙突は化粧煙突で、この中に複数の排気管(エンジン、ボイラー、発電機、焼却炉)が入っています。
ファンネルマークはファンネルに船会社の独自のマークやデザインを施したもので、船会社の看板のようなものです。

出光タンカーのファンネルマークの由来

まだ占領下にあった昭和26年、日章丸(二世)建造にあたり、ファンネルマークをどうするか検討がなされました。
出光のSIマークにするか?
しかしこれは社旗として船首にはためかすので具合が悪い。それでは日章丸だから日本の国旗の日の丸にしたらどうかということになりましたが、ファンネルマークを国旗と見間違うマークをつけては問題になるのではとの意見が出ました。
その後、赤丸の中にIDEMITSUの頭文字の「I」の字を白抜きで入れようとしましたが、「日章旗の日の丸に見せたいのが目的なら、白抜きにしないで黒にしたらどうか。そうすれば遠くから見れば、赤一色の日の丸に見えるのではないか」との考えで、このようなマークになりました。
このマークはどんなに遠くからでもはっきり見え、しかもこれほど船名に合致したマークは、他に無いでしょう。
いかがですか。


出光タンカーのファンネルマーク

ページトップへ遷移