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水際の安全監視チーム「出光ベッティング」 Vol.1 1/2

出光タンカー
近年、地球環境問題が大きくクローズアップされる中、オイルメジャーは、タンカーに対する監視を年々強化し、優良船舶の選別化を図っています。
出光でもグループ輸送に関与するタンカーを選別するシステムが現在稼動中です。
長年、タンカー管理のノウハウを蓄積してきた出光タンカーだからこそできる、タンカーの安全監視システムをご紹介します。

出光ベッティングサービスが設立されるまで

1989年から1993年にかけて、世界各地で大型タンカーの事故が相次ぎました。特に、1989年アラスカで発生したVLCC「エクソン・バルデス号」の座礁による大量の原油流出事故は、アメリカが世界に誇る海鳥と魚類の宝庫、プリンス・ウィリアム湾沿岸に、史上最大といわれる流出油被害をもたらしました。この事故は、流出油による海洋汚染のみならず、地球環境を破壊する国際的社会問題として、マスコミに大きくクローズアップされました。

一度大型タンカー事故が発生すれば、たとえ用船であっても荷主(原油輸入者)は責任を免れることができず、油濁による賠償責任と環境破壊は企業にとって致命的なダメージとなります。
エクソン・バルデス号の事故後、オイルメジャー各社は安全管理を船会社任せとせず、用船者自ら船をチェックして良否を判断するシステムを構築して、運用を始めました。

出光グループでも、グループのビジネスに関与するすべての船舶の受入れに関して、専門的見地から可否判断を行うセクションが必要と判断し、1993年10月1日、出光ベッティングサービスが発足しました。

検船システム構築

シップ・ベッティングを構築する上で説明しておかなければならないのが、SIRE(SHIP INSPECTION REPORT)検船システムです。

1993年、有力荷主の集まりであるOCIMF(石油会社国際海事評議会)では、石油会社各々の安全管理システムにより、荷役中の検船が頻繁に行われ、船側に非常に大きい負担を強いていたことを反省、また各社単独の検船データだけでは、情報量に限界があることから、安全管理基準の共通化と情報の共有化を目的としSIREを設立しました。設立時は、出光を含め十数社からスタートしましたが、現在では、OCIMFメンバー81社中、58社が、SIRE SUBMITメンバーとして登録しています。

SIRE発足にあたっては、「安全は共通の利益である。従って、商売上は競争関係にある会社間でも、こと安全に関しては協力関係を結ぶことができる」という理念のもと設立されたともいわれています。実際、一社が大きな油濁事故を起こした場合、社会に甚大な被害を与えることによって業界全体が厳しい目に晒されることになり、また油濁処理の費用は、全世界の石油会社が負担する基金から拠出されます。

SIREは、過去の事故事例を検証しながら、船舶管理会社※の能力、船舶設備、乗組員の評価を行うシステムとなっています。 実際の検船では、タンカー操船経験者である検船員が、一船当たり年に数回の検船で400以上の事項を糾して評価し、その結果をロンドンのホストコンピューターに登録します。メンバー登録会社は、そのホストコンピューターから必要なデータを入手できます。
船舶管理会社:船主の代行者として、船舶の設備管理および乗組員の配乗を行っている。
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