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オイルロード超大型タンカー12,000kmの旅
「一航海の軌跡」Vol.3 ペルシャ湾〜シンガポール海峡 3/4

脅威であり、癒しであり…大自然の変幻

時化(荒天)
時化(荒天)
低気圧の影響で起こる、強い雨風で海が荒れた状態を時化(しけ)と言います。
技術力が結集された超大型船を優秀な乗組員が操っているといえども、大自然の力の前では我々人間の無力さを改めて感じる事となります。
全長333m、喫水(船体の深さ)20mのVLCCでは“嵐で船は木の葉のように翻弄され…”といった状態にはなりませんが、そのサイズ故に波・風の受け方に注意する必要があります。極力船首方向から激しい波を受ける事が無いように注意して操船を行います。
風力・風向計
風力・風向計
それでも写真の様な時化の時には甲板上のパイプラインなどが船の動揺に合わせてリズミカルにくねっている様子が肉眼でも見て取れます。こんな時は各部署に「荒天航海に備えよ!」と指示が発せられます。重量物や移動物をしっかり固定し、居住区では机や椅子を固定したり、棚類の引き出しのストッパーも閉めなおし、物が倒れないように注意します。

ブリッジ(船橋)では航海士が天気図を毎時間取り、毎時間、気象観測もこまめに行い、気圧、風向、風力の変化を見ながら、針路や操船法を工夫して船内一致団結して時化を乗り切ります。
海に映る沈んでいく夕日
海に映る沈んでいく夕日
自然は船乗りにとって脅威ですが、反面無聊(ぶりょう)を慰めてくれる最大の友でもあります。日出没時に見せてくれる、千変万化に変化する空と雲の色には、時間を忘れさせるものがあります。また、日中にザーッと降ってくれるシャワーも夏場では暑さを和らげてくれる清涼剤で、ときおり虹のお土産を持ってきてくれることもあります。さまざまな魚や鯨と遭遇することもあり、その中でもイルカは遊び心に満ちた動物で船のサイドを十数頭のイルカがジャンプしながらついてくる姿は、楽しげで実に微笑ましく心が癒される瞬間です。
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