出光の商品技術

潤滑油

 当社は、生産現場で潤滑油に対する課題や問題点を発掘し、その解決に向けた商品開発・技術支援に注力しています。その拠点である潤滑油研究施設「営業研究所」では、社内外の研究機関と連携しながら、地球温暖化防止や有害廃棄物の削減などに取り組んでいます。省燃費・超省燃費エンジンオイルや駆動系油、オール電化対応エコキュート用冷凍機油、長寿命で生分解性の高い風力発電用潤滑油などをいち早く開発し、世界中で販売しています。
 また、中国やインドネシアなどでの生産能力の増強、UAE(アラブ首長国連邦)、ブラジル、ロシアでの販売会社設立など、すでに世界の主要地域で同一品質の製品供給体制を確立し、海外で国内同様のサポート体制の整備を進めています。2013年3月末時点で、製造拠点は世界で30ヵ所、販売拠点は世界で35ヵ所を擁しています。お客さまのグローバル化に対応し、良きパートナーとして選ばれるよう努めています。

機能化学品

 石油化学の中でも研究開発を必要とする事業分野で、高収益・高付加価値商品の開発・展開・拡大を目指しています。
 1963年、当社はポリカーボネート樹脂で世界初となる連続式製造方法を確立しました。また、SPS樹脂(シンジオタクチックポリスチレン)は出光だけが持つ結晶性ポリスチレン樹脂で、耐熱性と電気特性優れ、ハイブリッド車の電装品などに使われています。2012年には、自社開発触媒と自社設計プロセスが産み出すホットメルト接着剤の原料となる機能性軟質ポリプロピレン「エルモーデュ™」の商業生産を開始しました。紙おむつや生理用品の組み立て用接着剤として、際立った性能を発揮するだけでなく、紙おむつの主要パーツとなる不織布の改質などにも効果があることが確認できています。紙おむつや生理用品の世界需要の伸びには目覚ましいものがあり、大きな飛躍が期待できる商品です。
 さらに樹脂加工事業の分野では、永年培ってきたプラスチック成型技術に加え、機能性コーティング剤の開発により、包装資材となるフィルム・シート分野、液晶パネル部材などのエレクトロニクス分野で優位性を確保しています。
 材料供給においては、市場のグローバル化に対応するため、日本、欧州、米国、アジアの世界四極体制を加速させ、自動車、電機・電子、情報、OA機器の生産拠点へ安定して供給できる体制を整えています。

アグリバイオ

安全・安心を高めながら、農家の経営にも貢献
 高齢化や担い手不足、輸入農産物の増加による競争激化などで厳しさを増す日本の農業では、生産量の確保、品質維持、価格競争への対応などが求められています。農業の生産性向上につながる新たな農業資材や生産全般に関わる技術などのニーズが高まる中、2012年、水稲用種子消毒剤「タフブロック™SP」を発売しました。あらかじめお米の種子に微生物農薬を処理しているため種子消毒等の作業が不要となり、省力化につながると期待されています。出光では、微生物防除剤で培った安全・安心な生産技術だけでなく、省力化や生産効率を向上させる農業資材などのラインアップを広げ、農業生産に貢献していきます。
薬に頼らない健全な家畜の生産に貢献
 整腸作用や成長促進効果の高い微生物や天然素材、機能性素材を提供し、健全な家畜生産に貢献しています。また、家畜生産に伴い発生する悪臭や排泄物処理に役立つ環境配慮型商品の開発を進めています。2011年から2012年にかけて、牛ルーメン機能に有益なカシューナッツ殻液を配合した製品(ルミナップ)を新発売しました。2012年7月に発売した「ルミナップ™P」は、エサに添加して毎日給与ができるタイプの製品であり、ルーメンの調子を落としやすい時期に食べさせることで健康な状態を保ち、生産性の低下を防ぐことで、畜産生産者の生産性向上へ貢献しています。畜産関係者から多くの牛に幅広く使える製品のご要望をいただき、エサに添加して毎日給与することができる製品を発売しました。