TETSUYA
MASUDA

電子材料部 増田哲也

有機ELで、世界に挑む。

2030年、未来。壁や窓だけでなく、あらゆる空間に映像を映し出せるようになるかもしれません。薄い、透明、曲げられるなどの特性を持った有機ELディスプレイが登場したからです。2018年、いま。出光はさまざまなニーズに対応するため、有機EL材料の研究開発体制を強化しています。青色有機ELの実用化に、世界で初めて成功した私たち。以来、常識にとらわれず新しい方法に挑戦しつづけることで、高機能化を進めてきました。有機ELが、未来の景色を変えていく。そう信じる、私たち出光です。
出光興産は、有機EL素子の発明で平成30年全国発明表彰最高位「恩賜発明賞」を受賞しました。

色に恋した男。

有機EL材料の開発と技術営業を担当する増田。開発ではチームリーダーとして実験の考案・指示、技術営業では顧客と直接対話しながら材料の提案まで行う若手のエースだ。「小さい頃から光るものが好きでした。なぜテレビはいろんな色になるんだろう、とか気になってました」目を輝かせながら、彼はそう答えた。良い研究者というものは、ある種の変態性を持っている。

キラリと光るものを探して。

有機ELディスプレイは、10種類以上の有機材料を組み合わせてつくられる。さまざまな有機材料の組み合わせ方を検討し、顧客の期待に応える材料をつくるのが彼の仕事だ。これまでの実験結果や最新の知見を元に、仮説を立てて実験を何度も行う。「実験が成功する確率は1%もないですね」それでも彼は失敗から学び、成功へ向かって少しずつ改善していく。世界最先端の事例を取り入れるために、英語の論文や特許も欠かさず読み漁る。

挑戦は、やがて光り輝く。

2018年5月、増田が所属するチームの成果をまとめた論文が、世界有数の学会で表彰された。「この論文で発表した材料が、数年後に世の中へ出て行くかもしれない」光るものがただ好きだった少年。そんな彼がいま、世界中を照らす光を生み出そうとしている。
The Society for Information Display… 1962年に設立された、ディスプレイに関する世界最大規模の学会。

出光代表であり、日本代表。

「世界を舞台に仕事をするということは、日本を背負って戦うということになる。出光が開発した有機EL材料で、日本のディスプレイ業界を盛り上げていきたい」有機ELでメガネを輝かせながら、彼はそう答えた。今日も彼は研究に没頭する。日本の技術力を世界一にするために。有機ELが世界を変えると信じて。