

- 前期 2012年1月20日(金)〜2月19日(日)/後期 2012年2月23日(木)〜3月25日(日)
日本絵画には、飛鳥・奈良時代以降めんめんと続く長い歴史があります。すなわち、仏教の伝来にともなう主題を中国絵画の強い影響下に描く飛鳥・奈良時代、それを継承しつつも主に公家の美意識を反映させて日本独自の画風を完成させた平安時代、さらにその伝統とともにやはり中国絵画の影響を受けながら武家に支持されて新しい絵画が生まれた鎌倉時代から南北朝時代。その絵画芸術を足利将軍家の財力と美意識とによっていっそう洗練させ、かつ民衆的性格も持つようになった室町時代、そして織田信長、豊臣秀吉といった天下の覇者たちの新たな美意識を満たすためにヨーロッパ絵画へも関心を払った豪奢な絵画と茶席の閑寂にふさわしい侘びをあらわす絵画が併存した桃山時代。そののち、徳川家康に始まる長期安定の治世を背景として、多種多彩にかつ深化した絵画が百花繚乱のごとく誕生した江戸時代、というように概観できます。
しかし、それを時間軸に沿って理解するのは容易ではなく、また肩の凝る“お勉強”として受け止められがちです。では、もっとおもしろくかつわかりやすく日本絵画の魅力を理解するための鑑賞法はないのか?
という問いに答える展覧会です。本展は、出光コレクションの鎌倉時代から江戸時代にかけての代表的な日本絵画63件を選び、仏教絵画・室町時代水墨画・肖像画・風俗画・室町時代やまと絵屏風・肉筆浮世絵・文人画・名所図屏風・絵巻・琳派・
というテーマで二期に分けて展示し、従来にはない新しい見方でそれらの魅力を説き明かします。
そのようにして、ひとつひとつの作品をじっくりと時間をかけて鑑賞しながら、展覧会全体が醸しだす日本絵画特有の豊饒な美の世界を堪能していただきます。
江戸名所図屏風(左隻部分 江戸城天守閣)
出光美術館蔵 〈前期展示〉
竹雀図 宮本武蔵 江戸時代
出光美術館蔵 〈後期展示〉









