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日本美術のヴィーナス ―浮世絵と近代美人画―2010年7月31日(土)〜9月12日(日)
この展覧会では、日本絵画に描きつがれてきた女性の姿に焦点を当てます。とりわけ、江戸時代以降に生まれた「美人画」について、時代に応じた美意識の変遷をたどる一方で、変わることのない女性の美の魅力を探ろうとするものです。
日本絵画の歴史において、美しい女性の姿をひとつの画題として定着させた浮世絵美人画。画面から漂う官能美は、確かに多くの鑑賞者の興味をひきつけますが、同時に、女性の内側にある強さや優しさもまた、女性像に求められた魅力のひとつではないでしょうか。浮世絵の主要な題材であった遊女の姿には、誰にも頼ることのない、自立した女性のたくましさが感じられます。また、現世の女性を神仏になぞらえる趣向“見立て”によって立ちあらわれる、聖なる存在としての女性のイメージ―。
そのような女性の美しさに対する真摯な憧れがいっそう強くあらわれた絵画ジャンルとして、明治時代以降の「美人画」をとらえます。浮世絵に人物の型や画題の範を求めた近代の画家たちは、浮世絵師たちがはやくに予見していた女性の美質を汲み上げ、軽やかに変奏させた感があります。女性の清廉美がひときわ純化された様相を、透き通るように瑞々しい色彩と流麗な筆づかいに求めます。
この展覧会では、喜多川歌麿の傑作「更衣美人図」(重要文化財)を含む出光コレクションの肉筆浮世絵に、鏑木清方や上村松園をはじめとする近代美人画の優品を加えた約50件によって、女性美のひとつの真髄に迫ります。
出品リスト
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(別ウィンドウで開きます) 日本美術のヴィーナス ―浮世絵と近代美人画―(PDF:5,174KB)
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美人鑑賞図 勝川春章
江戸時代 出光美術館蔵

