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開館50周年記念 大仙酷W―禅の心、ここに集う

開催期間
2016年10月1日(土)〜11月13日(日)

みどころ

東西の三大仙鴻Rレクションが一堂に揃う「仙酷W」の決定版です

仙高ェ住持をつとめた聖福寺や隠居所の虚白院(現・幻住庵)につたわる作品以外で大規模な仙鴻Rレクションをあげるとするならば、当館初代館長・出光佐三が蒐集したコレクション、さらに仙高艪ゥりの博多にある福岡市美術館と九州大学文学部のコレクションがあります。今回の展覧会では、昭和61年(1986)、仙150年遠諱にあわせて福岡市美術館で開催された仙酷W以来、30年ぶりにこれら三大コレクションの名品132点が一堂にそろう大回顧展となります。仙高発見する絶好の機会になることでしょう。

展覧会の構成

  1. 第1章 仙漉ェ伝 ―作品でつづる生涯
  2. 第2章 仙高フ画賛 ―道釈人物画で画風の変遷をたどる
  3. 第3章 仙国T画の代表作、「指月布袋」「円相」「○△□」―禅の心、ここに集う
  4. 第4章 「拷譁ウ法」の世界 ―この世の森羅万象を描く
  5. 第5章 筑前名所めぐり ―友と訪ねた至福の旅をたどる
  6. 第6章 愛しき人々に向けたメッセージ ―仙高フ残した人生訓を味わう

各章の解説

第1章 仙漉ェ伝 ― 作品でつづる生涯

絶筆碑画賛 仙香@江戸時代 出光美術館蔵 
10月1日〜30日まで展示

美濃(岐阜県)の農家に生まれた仙(せんがい 1750-1837)は、地元の清泰寺(せいたいじ)や武蔵(神奈川県)の東輝庵(とうきあん)において、臨済宗(りんざいしゅう)古月派(こげつは)の禅僧としての厳しい修行を積みました。その後、諸国行脚の旅に出ますが、旅から戻った仙高待っていたのは九州西下の話でした。こうして、寛政元年(1789)、仙高ヘ栄西(ようさい)禅師が建立した筑前(福岡県)博多にある日本最古の禅寺、聖福寺(しょうふくじ)第123世(後に125世に再任)の住持となり、老朽化した伽藍の修復や弟子の育成に活躍しました。還暦を過ぎた仙高ヘ後事を弟子の湛元(たんげん ?-1855)に譲って虚白院(しょはくいん)に隠棲し、得意の書画を通して禅の教えを広めることに専心しました。この章では、一時絶筆を宣言せざるを得ないほどに人気を博したユーモラスで楽しい作品と、地位や名誉を求めずに黒衣(こくえ)の僧として一生を過ごした潔さ、気さくで正義感の強い性格から多くの人に愛され、今でも「博多の仙高ウん」と慕われる由緒となった作品の数々で、その生涯をたどります。

第2章 仙高フ画賛 ― 道釈人物画で画風の変遷をたどる

達磨画賛 仙香@天保8年(1837) 
出光美術館蔵

禅僧であった仙高フ作品には、悟りの契機や極意を説いたエピソードにもとづく「禅機図(ぜんきず)」、禅宗ゆかりの「祖師図(そしず)」や「仏画」といった、禅に関連した画題が多く見られます。なかでも数が多いのが釈迦や観音、達磨や布袋、あるいは、寒山・拾得といったおなじみの画題です。一方、仙高ヘ仏教だけでなく、仙人や天神様など、当時の信仰に関連する作品も描いています。ここでは、道釈人物画の制作年が明記された作例を年代順に見ていくことにより、その作風の変化をたどってみたいと思います。仙高ノとっては習画期(40歳代頃)に制作された「布袋画賛」から「拷譁ウ法(がいがむほう)」を宣言する70歳代、そして、最晩年に制作された「達磨画賛」まで、次第に自由さを増していく仙拷謔フ変貌ぶりをふりかえります。

第3章 仙国T画の代表作、「指月布袋」「円相」「○△□」

○△□ 仙香@江戸時代 出光美術館蔵

仙高ェ遺した書画には、いずれも仙高フ禅に対する考えや思いが表されています。数多く描かれた作品の中でも仙高フ禅を知る上でもっとも代表的なものといえば、ここに取りあげる作品になるでしょう。禅の修行のあり方と悟りへの心構えを示した「坐禅蛙」「蕪」「指月布袋」という三主題を描いた画賛、悟りの境地をさらりと描いて見せた「円相」、そして、今なおその解釈について議論が尽きない「○△□」。これら仙国T画の代表作を当館コレクションより厳選し、福岡市美術館と九州大学文学部(中山森彦旧蔵)所蔵の名品と共にご紹介します。仙高フ禅の教えのエッセンスが凝縮されたこれらの作品から、禅僧・仙高フ内に体現された禅の心を読み解くとともに、禅宗という枠を飛び越え、当時の宗教諸派をも含めた仙高フ総合的な宗教観、思想体系を読みとってみましょう。

もっとみどころ1

禅の心にふれる!― 仙高フメッセージを読み解く

「坐禅蛙」「指月布袋」「円相」「○△□」など、仙高フ禅画といえばすぐに皆さんの頭に思い浮かぶ作品の数々。禅の心を理解したいという当時の人々に向け、文字入りの解説画として仙高ェ描いた代表作ですが、それは同時に、禅について理解を深めたいと思う現代の私たちへのメッセージでもあります。三大コレクションに所蔵される同主題の作品を比べながら、仙高フ厳しくも心温まるメッセージの数々をより深く、じっくりと味わってみてください。

坐禅蛙画賛 仙香@江戸時代 出光美術館蔵

一円相画賛 仙香@江戸時代 出光美術館蔵

第4章 「拷譁ウ法」の世界 ― この世の森羅万象を描く

凧あげ図 仙香@江戸時代 福岡市美術館蔵(石村コレクション)

仙高フ描いた水墨作品には禅のテーマの他に、動植物、神仏、庶民の日常風景など、多様な題材が取り上げられました。水墨画の好画題である竹や蘭、龍虎は得意な画題でしたが、犬や猫などの身近な動物以外に、珍しいトドあるいは河童や天狗、さらには中国の説話や伝説に登場する鍾馗(しょうき)・神農(しんのう)まで、まさに森羅万象、生きとし生けるものすべてを描いた画題の幅広さに驚かされます。降誕の釈迦や普賢(ふげん)・文殊(もんじゅ)の二菩薩など仏画でおなじみの主題も、仙高ノかかるとその表現は驚くほど自由でほのぼのとしています。また、隠居所の虚白院に遊びに来た子供たちを描いたと思われる作品では、元気にはしゃぐ彼らの姿がみごとに活写されています。もちろん、禅の教えも画中にしのばせてあるのでしょうが、画を見てひたすら楽しくなる、「かわいい」とも形容されることの多い仙漉ャ「無法」の画の世界をご堪能ください。

もっとみどころ2

「かわいい」仙拷謔楽しむ!―「無法」の画を満喫する

禅の教えを広めることは禅僧・仙高フ願いでしたが、その仙高ェ遺した作品は、とっつきにくく堅苦しいものばかりではありませんでした。そこは「無法」の絵画を標榜した仙高フこと、中には型破りな作品、たとえば、近年注目されている「かわいい」絵画と形容した方がよいくらい、愛くるしい作品も数多く含まれています。今回は森羅万象を描いた仙高フ作品の中から、「かわいい」という言葉がぴったりの作品を三つのコレクションから集めました。犬や猫、虎、トド、河童や天狗、誕生したお釈迦様から虚白院に集まる子供たちまで、ユニークな作品をお楽しみください。

犬図 仙香@江戸時代 福岡市美術館蔵(石村コレクション)

猫の恋図 仙香@江戸時代 九州大学文学部コレクション(中山森彦旧蔵)

もっとみどころ3

知られざる仙拷謔ニ出会う!― 仙漉B一の着色画、東京初公開

章魚図 仙香@江戸時代 福岡市美術館蔵
(三宅コレクション)

仙高フ作品はそのほとんどが墨一色の水墨画ですが、例外もごく僅かに存在しています。その内の1点が今回出品される「章魚(タコ)図」です。墨に朱色を重ねてタコの肌色と質感を巧みに再現した珍しい作品です。東京では初めての公開となります。

第5章 筑前名所めぐり ― 友と訪ねた至福の旅をたどる

花見画賛 仙香@江戸時代 出光美術館蔵

晩年、住持としての重責から解放された仙高ヘ、博多の町を彩った季節の祭礼・行事や様々な催し物、さらには、筑前(福岡県)に点在する名所旧跡や古社寺を頻繁に訪れています。博多松囃子(まつばやし)や玉競(たませせ)りといった博多の町でくり広げられた祭礼や、曲芸や相撲などの興行を描いた作品は、当時の活気と盛況の様子を再現して見せてくれます。一方、白砂青松の美しさで知られる箱崎浜をはじめ、観音信仰のメッカである宝満山(ほうまんざん)、古代における九州の文化・政治の拠点であった太宰府(だざいふ)、景勝の地として今日でも有名な芥屋大門(けやのおおと)などの名所を描いた風景画からは、旧知の友人たちと共に過ごした楽しい旅の感動が伝わってきます。これらの作品を通して、仙高ェ実際に眼にし、心動かされた感興が追体験できます。

第6章 愛しき人々に向けたメッセージ

老人六歌仙画賛 仙香@江戸時代 出光美術館蔵

隠居所となった虚白院には仙高訪ねる人々が引きも切らずという有様で、書画の揮毫(きごう)依頼も相次いだようです。新年を寿ぐ、あるいは、縁起の良い賛をあしらった画は人気の的であったようで、仙高ヘ請われるままに描き与えています。仙高ヘ第二の故郷となった博多の人々を心から愛しており、以前にも増して頻繁になった庶民との交流を楽しんでいました。しかし、そこは禅僧・仙高フこと、さらりと描かれたそれらの作品に添えられた賛には、禅の教えにもとづいていながらも宗教臭くなく、それぞれの人生をより充実したものにするための教訓が含まれていました。もちろん、それらの教訓は描かれた画と共に楽しむことによって、その意味合いが何倍にもなるように考えられたものでした。仙高フ教えを画と共に味わってみましょう。

本展の基本情報


開館時間
午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
毎週金曜日は午前10時〜午後7時(入館は午後6時30分まで)

会期・開館時間は都合により変更することがあります。最新情報は当ウェブサイトまたはハローダイヤル(03-5777-8600)でご確認ください。
休館日
毎週月曜日(ただし10月10日は開館)
入館料
一般1,000円/高・大生700円(団体20名以上 各200円引)
中学生以下無料(ただし保護者の同伴が必要です)
※障害者手帳をお持ちの方は200円引、その介護者1名は無料です
電話番号
ハローダイヤル
03-5777-8600(展覧会案内)

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