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古唐津 ―大いなるやきものの時代

開催期間
2017年2月11日(土・祝)〜3月26日(日)

みどころ

桃山陶芸の至宝、日本最大の古唐津コレクション、13年ぶりの大展観!

桃山時代に九州で誕生したやきもの、古唐津。「枇杷色」「朽葉色」などの美称を与えられた釉薬の色は、まさにアースカラー。ふところ深い、自然へのなつかしさを感じさせる古唐津は、桃山の茶人や大名を魅了したばかりか、今なお多くのファンに愛され続けています。素朴さと朗らかさに加え、豪放さと穏やかさ、力動感と静けさといった、矛盾する魅力をも包摂したそのスケールの大きさは、桃山陶芸の至宝と呼ばれるにふさわしいものです。日本最大規模を誇る出光コレクションの古唐津から、厳選された約180件が堂々の登場です。

展覧会の構成

  1. 序章 古唐津への招待 ― その経糸と緯糸
  2. 第1章 絵唐津の大皿と茶陶
  3. 第2章 茶碗
  4. 第3章 朝鮮唐津と斑唐津 ― 綾なす色、温雅なる白
  5. 第4章 古唐津の宴 ― 懐石の食器と酒器
  6. 終章 近代への響き

各章の解説

序章 古唐津への招待 ― その経糸と緯糸

絵唐津葦文壺 桃山時代 重要文化財 出光美術館蔵

古唐津は桃山時代の九州で、朝鮮人陶工によって始められました。その製品は京・大坂の茶人や戦国大名に愛され、桃山陶芸を代表するやきものの一つとなりました。序章では「絵唐津柿文三耳壺」「絵唐津葦文壺」「奥高麗茶碗 銘 さざれ石」「黒唐津梅花文茶碗」など、古唐津の多彩なバラエティをわかりやすくご紹介してゆきます。次いで古唐津の経糸(たていと)ともいうべきルーツを、鉄絵や粉引といった朝鮮陶磁と比較しながら展観、さらに緯糸(よこいと)である古唐津の同時代性を志野・織部など桃山陶芸と照らし合わせてご覧いただきます。

第1章 絵唐津の大皿と茶陶

絵唐津松文大皿 桃山時代 出光美術館蔵

直径が30センチを超える大皿は、古唐津を代表する器種の一つです。雄大なまでの大きさ、躍動する絵付は、時代の気宇の大きさをよく物語ります。ここでご紹介する「絵唐津松文大皿」「絵唐津松竹鳥文大皿」などはその典型といえるでしょう。さらに「絵唐津葦文角形花生」「唐津肩衝茶入 銘 玉津島」といった茶陶をあわせてお楽しみいただきます。

第2章 茶碗

奥高麗茶碗 銘 秋夜 桃山時代 出光美術館蔵

古唐津の温雅な釉色には、「枇杷(びわ)色」、「朽葉(くちば)色」といったゆかしい名で呼ばれました。「奥高麗茶碗 銘 秋夜」など、そのニュアンスと包容力に富んだ色合いをご堪能ください。また「絵唐津ぐりぐり文茶碗」「絵唐津的矢文天目形茶碗」など、多彩な形、生き生きとした文様の茶碗を一堂に展観いたします。

第3章 朝鮮唐津と斑唐津 ― 綾なす色、温雅なる白

朝鮮唐津上手付水注 桃山時代 出光美術館蔵

白色と褐色、二色の釉薬が流れ織りなす朝鮮唐津は、古唐津の中でも最も魅力的な一群といえるでしょう。ここでは「朝鮮唐津上手付水注」「朝鮮唐津耳付水指」など、縦横に流れる釉薬の躍動美と、二色の釉色がみせる思いもかけぬ色彩をじっくりとお楽しみください。また「斑唐津片口」など、豪放なイメージの古唐津の中にあって優しく穏やかな表情を見せる白色の斑唐津にもご注目ください。

第4章 古唐津の宴 ― 懐石の食器と酒器

絵唐津葦文四方口向付 五客 桃山時代 出光美術館蔵

古唐津の食と酒のうつわには、伸びやかな楽しさと寛ぎがあふれています。土の柔らかさを感じさせる「絵唐津山水文四方内反鉢」、軽快で優美な「絵唐津葦文四方口向付」など、創意に富んだ食のうつわの楽しさをご満喫ください。そして酒器では、大らかな「絵唐津松葉文片口」や、二色の釉薬が静かな美しさを奏でる「朝鮮唐津徳利」や、「斑唐津ぐい呑み」などをお楽しみください。

もっとみどころ1

朝鮮唐津耳付水指 桃山時代 出光美術館蔵 

あれも古唐津、これも古唐津。― 豊かなバラエティがズラリ!

「絵唐津」「奥高麗」「朝鮮唐津」「斑唐津」「黒唐津」など、古唐津はいくつもの個性的な作風のやきものの集合体です。さらに茶碗や水指、花生といった茶陶、宴の主役となった大皿から、和食器の源流ともいえる向付など、懐石の食器、珍しい硯や水滴といった文房具に至るまで、古唐津の全貌をまるごとご紹介いたします。

終章 近代への響き

絵唐津丸十文茶碗 桃山時代 出光美術館蔵

古唐津は戦国時代ともいわれる桃山時代に誕生し、多くの戦国大名や茶人たちに求められました。そして近代、日本が新たな時代を切り開いていくその時に、再び、実業家たちや批評家たち、陶芸家たちの注目を集め、新たなブームを巻き起こしました。終章では、その近代における古唐津愛好を、出光美術館初代館長・出光佐三が深く愛し、古唐津蒐集のきっかけとなった「絵唐津丸十文茶碗」や、小山冨士夫「斑唐津水指」などによってご紹介します。近代日本の先人たちを惹きつけてやまなかった古唐津。その滋味深い魅力の広がりを探ります。

本展の基本情報


開館時間
午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
毎週金曜日は午前10時〜午後7時(入館は午後6時30分まで)

会期・開館時間は都合により変更することがあります。最新情報は当ウェブサイトまたはハローダイヤル(03-5777-8600)でご確認ください。
休館日
毎週月曜日
(ただし3月20日は開館)
※3月1日(水)〜15日(水)は「学生無料ウィーク」を開催します
入館料
一般1,000円/高・大生700円(団体20名以上 各200円引)
中学生以下無料(ただし保護者の同伴が必要です)
※障害者手帳をお持ちの方は200円引、その介護者1名は無料です
電話番号
ハローダイヤル
03-5777-8600(展覧会案内)

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