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開館50周年記念 東洋・日本陶磁の至宝 ―豊麗なる美の競演

開催期間
2016年7月30日(土)〜9月25日(日)

みどころ

出光コレクションの中国・朝鮮・日本の陶磁器のなかから選りすぐりの優品を展示します。

出光美術館の中国・朝鮮・日本の陶磁器コレクションは三千件を越え、その内容は世界的にも有名です。明・清時代の皇帝・宮廷用に作られた景徳鎮官窯(けいとくちんかんよう)の華やかながらも精緻なうつわ。高麗時代の「翡色(ひしょく)青磁」にみる朝鮮陶磁の端正さ。志野・織部、野々村仁清(ののむらにんせい)、尾形乾山(おがたけんざん)、古九谷、柿右衛門、さらには近代陶芸の巨匠・板谷波山(いたやはざん)の作品など、多彩な日本陶磁。陶磁器ファンでなくても一度はみておきたい選りすぐりの作品をズラリと展観します。とくに展示室の最初では日中朝の優品が競演。陶磁器の造形性や華麗なる装飾に圧倒されるはずです!

展覧会の構成

  1. 東洋・日本の陶磁器、「美」の競演 ―共通性と独自性
  2. 中国陶磁の流れ
  3. 4.茶の湯のうつわ
  4. 5.陶磁器から見た東西交流
  5. 6.近代陶芸への道 ―板谷波山

各章の解説

東洋・日本の陶磁器、「美」の競演 ―共通性と独自性

色絵芥子文茶壺 野々村仁清 日本 江戸時代前期
重要文化財 出光美術館蔵

東洋・日本の陶磁器は、世界の陶磁器を見渡してみても、その造形性や意匠が洗練され、多様化してきました。ここでは、出光コレクションにおける東洋・日本陶磁の選りすぐりの作品を一挙にご覧いただきます。中国・朝鮮・日本の陶磁器文化は共通性や影響関係が存在する一方で、それぞれに独自性を持った陶磁器文化をうみだしてきました。中国陶磁のスケール感、日本の色絵のうつわの緻密さと華麗さ、朝鮮陶磁の静かなる美の佇まいと格調の高さ。その共通性と独自性が表れている東洋・日本の陶磁器の魅力をご紹介します。

中国陶磁の流れ

金襴手孔雀文共蓋仙盞瓶 中国 明・嘉靖「冨貴佳器」銘 
景徳鎮窯 重要美術品 出光美術館蔵

2万年以上の悠久の歴史をもつ中国陶磁。宋代には中国陶磁は黄金時代を迎えるともいわれます。ここでは宋代を境にして前半と後半にわけて中国陶磁の流れを展観します。前半では、とくにその陶磁史上、色彩豊かで国際色にあふれた造形性が魅力の唐三彩の世界に注目します。そして後半では、宋代における端正なフォルムや装飾の魅力、さらに元・明・清時代と華やかな色彩・きわめて精緻かつ高い技術により生み出された陶磁器の美観をご覧ください。

日本陶磁の流れ

銹絵染付金銀白彩松波文蓋物 尾形乾山 日本 江戸時代中期 
重要文化財 出光美術館蔵

中国陶磁の影響を受けながらも独自の陶磁文化を形成した日本。ここでは弥生土器、古代・中世の猿投(さなげ)窯や常滑(とこなめ)の施釉陶器(せゆうとうき)をはじめ、志野・織部など斬新な意匠性により国産陶器の「和物(わもの)」の価値・魅力を引き出し、新たなる美・価値観を創造した桃山陶、近世・江戸時代に野々村仁清(生没年不詳)や尾形乾山(1663-1743)らの色絵陶器に映し出される京の雅な世界観を展観します。

茶の湯のうつわ

井戸茶碗 銘 毛利井戸 朝鮮 朝鮮王朝時代 毛利家伝来
出光美術館蔵

出光美術館の陶磁器コレクションは、20世紀に入り世界的に評価の確立した新たな分野である「鑑賞陶磁」のジャンルに焦点をあててきました。しかし、その一方で、やはり日本における伝統的文化・価値観を形成してきた「茶道具」にも注目し、大名家、歴代の茶人や数寄者(すきしゃ)たちに珍重されてきた「名物」などの名品を所蔵しています。ここではそれらに加え、茶の湯の席を飾ったであろう優品を展観します。

もっとみどころ1

「茶の湯」のうつわの名品も!

やきものと言えば日本の伝統文化である「茶の湯」のうつわを想起します。出光コレクションは「鑑賞陶磁」の分野(鑑賞と研究とを主にした見方)に基づいてコレクションを形成していますが、一方で「大名物(おおめいぶつ)」など茶人に珍重された茶道具も大切に蒐集しています。徳川家、前田家、毛利家といった名だたる大名家の旧蔵品や近代の数寄者が好んだうつわなど、日本人を魅了してきた唐物(からもの)の茶道具を中心にその魅力をご堪能いただきます。

陶磁器から見た東西交流

色絵唐人物文壺 日本 江戸時代前期 出光美術館蔵

開館以来、出光美術館では「陶磁器に見られる東西交流史」、「陶磁の道」、「海のシルクロード」をキーワードとして、陶磁器そのものの美の魅力に加え、背後にある人の交流や陶磁史における影響関係についての研究を行ってきました。ここでは「中国から世界へ」、「日本から世界へ」をテーマに、西アジアとの関わりが意識された造形性も見られる中国の景徳鎮官窯作品、ヨーロッパの王侯貴族を魅了した日本の柿右衛門様式をはじめとする肥前磁器の名品をご紹介します。

近代陶芸への道 ―板谷波山

葆光彩磁花卉文花瓶 板谷波山 日本 昭和3年(1928)頃
出光美術館蔵

近代に入ると日本の陶芸は新たなる展開を迎えます。陶芸家・板谷波山(1872-1963)の一連の作品は、出光美術館が誇る近代陶芸の一大コレクションです。波山は、昭和28年に陶芸家として初の文化勲章を授章されたことでも知られます。波山はそれまでの日本における陶磁文化を継承しながらも、さらに19世紀末のヨーロッパの陶技を吸収、応用し、「彩磁(さいじ)」、「葆光彩磁(ほこうさいじ)」と呼ばれる釉下彩(ゆうかさい)磁器をうみだしてきました。また東洋の古陶磁への造詣も深く、波山の作品の造形性にも表れており、東洋と西洋の工芸様式を融合させ、陶芸における新たな表現を展開しました。その波山の端正で格調高い色彩による独自の装飾様式をお楽しみください。

本展の基本情報


開館時間
午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
毎週金曜日は午前10時〜午後7時(入館は午後6時30分まで)

会期・開館時間は都合により変更することがあります。最新情報は当ウェブサイトまたはハローダイヤル(03-5777-8600)でご確認ください。
休館日
毎週月曜日
※ただし9月19日は開館します
入館料
一般1,000円/高・大生700円(団体20名以上 各200円引)
中学生以下無料(ただし保護者の同伴が必要です)
※障害者手帳をお持ちの方は200円引、その介護者1名は無料です
電話番号
ハローダイヤル
03-5777-8600(展覧会案内)

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