「第33回切削油研究会」終了のお知らせ
2011年12月1日
当社(本社:東京都千代田区、社長:中野 和久)は12月8日(東京)、9日(神戸)で第33回切削油研究会を開催いたしました。
当研究会はお客様への切削油技術の最新情報提供と双方向の意見交換の場として1976年から開催されています。
詳細は参考資料をご覧ください。
多数のご参加いただきありがとうございました。
日時・場所
関東地区
- 2011年12月8日(木)
- 午前9時30分〜午後5時
- 品川フロントビル会議室 B1F
関西地区
- 2011年12月9日(金)
- 午前9時30分〜午後5時
- 神戸東急イン 3Fボールルーム
講演テーマ・講師
「切削加工技術者の育成と難削材加工」
広島大学 理事副学長( 研究・国際) 兼大学院工学研究科教授
工学博士 山根 八洲男
切削加工は、工作機械や被削材など「与えられた境界条件のもとで」、工具や油剤や切削条件など「変更可能なパラメータを適切に選択し」、加工時間、工具寿命、寸法精度・表面粗さなどを所望の値におさえる「最適解」を求める作業である。その際重要となるのは、最適解がどのあたりに有るのかを予測する能力である。この能力を養うためには、加工の「Know how」だけでなく「Know why」=「切削理論」を身につけると同時に「加工全体を見渡す視点」、「現象の予測」などの能力が重要である。講演では難削材加工についてこれらの能力をベースに解説する。
「耐熱合金の高能率切削加工への取り組み」
サンドビック株式会社 コロマントカンパニー 営業技術本部
営業技術部 航空機産業SDC 四本 秀二
近年、高出力化・高能率化を目的に様々な部材の耐熱合金化がますます進む中、耐熱合金の切加工について、航空機産業における適用事例を中心に、旋削・転削加工の高能率化と品質向上に向けた適正な工具の選定や加工技術のポイントを紹介する。併せて、生産性向上の新しいソリューションである高圧クーラント用工具の適用による改善事例、セラミック工具による高速ミリング加工等、最新の加工技術について弊社での取り組みを交えて紹介する。
「航空機産業における金属材料の動向」
日立金属株式会社安来工場 製品企画センターマネージャー(航エネ材) 大原 裕円
冶金研究所 主任研究員 博士・技術士 上野 友典
航空機産業では、航空会社が航空機の経済的、効率的な運航を目指す流れに加えて、近年の環境保護意識の高まりや機体性能向上に対応し、ジェットエンジンの高効率化や機体の軽量化による燃費向上が進むなど、各種の改良・開発がなされている。
本講演では、このような航空機産業を支えている金属材料に着目し、航空機に用いられる金属材料の変遷と最近の技術動向に関して解説を行った上、超耐熱合金やステンレス鋼などの材料特性や開発材料のトピックスに関しての説明を行う。
「航空機用エンジン部品製造に求められるものづくり技術」
川崎重工業株式会社 ガスタービン・機械カンパニー ガスタービンビジネスセンター 生産統括部
生産技術部 加工技術課 基幹職 茨木 宏峰
航空機用エンジンには、安全性や信頼性が最も厳しく要求されている。それに加え近年では、経済性および環境適合性に対する要求が高まってきている。これらの要求を満足させるため、航空機用エンジン部品には、耐熱合金など難削材が適用され、重量軽減のため薄肉形状でありながら高い製品精度が要求されている。
このような高精度なものづくりが必要とされる航空機用エンジン部品の製造技術について、民間航空機用エンジンの変遷を通して、川崎重工業の取り組みを紹介する。
「難削材加工用水溶性切削油の加工性向上検討」
出光興産株式会社 潤滑油部
営業研究所 主任研究員 高木 史明
近年、航空機産業やエネルギー産業では、機体の軽量化や発電タービンの燃焼効率の向上のため耐熱合金の適用が拡大している。耐熱合金の適用は航空機産業やエネルギー産業のみならず、省エネ・省資源の観点から自動車産業への波及も期待されている。
出光では耐熱合金の材料特性を踏まえ、独自の油剤設計思想により難削材加工用油剤・ダフニーマスタークールを開発した。開発油の各耐熱合金を被削材とした加工事例を報告するとともに加工性向上メカニズムの検討結果について紹介する。