ポリカーボネート樹脂(PC)
ポリカーボネート樹脂(PC)は、高い透明性・自己消火性とプラスチック中最高の耐衝撃性をもつエンジニアリングプラスチックです。光ディスク、バイクの風防、ヘルメットやヘルメットのシールド、、機動隊の盾、カーポートやアーケードの屋根材、高速道路の防音板、自動車のヘッドランプなどさまざまな分野で使われてます。
また、ポリカーボネート樹脂(PC)にABSやHIPSを混ぜ合わせたアロイ樹脂も、最近は各種工業製品用途で多く使われるようになりました。これらのアロイが増えたのは、以前OA用途で環境問題が取り沙汰された結果、ABSの難燃剤処方を従来のブロム系からノンハロゲン系に替えたところ、難燃性と耐熱性を保持できなかったためにポリカーボネート樹脂(PC)を複合したことがはじまりでした。
現在では、欧州のエコラベル適応の材料としてPCアロイ樹脂が登録されており、パソコンモニターやコピー機のハウジングとして一般的に使われるようになっています。
特長
ポリカーボネート樹脂(PC)は、メガネのレンズやCD基板に使われている高透明素材として今ではとてもポピュラーなエンジニアリング・プラスチックです。そしてもちろん、透明であることだけでなく次表のような優れた特長を持ち、さまざまな分野で活用されています。
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特長 |
内容 |
| 長所 |
耐衝撃性 |
- プラスチックの中で最高の衝撃強さ
- 防弾材料に使えるほどの高い衝撃強さを誇る
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| 透明性 |
- ガラスと同等の透明性
- 汎用透明グレードでの可視光線透過率は85〜90%
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| 寸法精度 |
- 精密な成形が可能
- 成形収縮率が小さく、成形品の寸法安定性に優れている
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| 耐熱性 |
- 幅広い温度条件下で使用可能(-100℃〜+135℃)
- 冷蔵庫から電子レンジまで使用可能
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| 自己消火性 |
- 難燃剤無添加の一般グレードでUL 94 V-2規格と同じ試験条件の難燃性を発揮
- 建築分野、電気・電子分野など難燃性を必要とされる分野に幅広く使用されている
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| 電気特性 |
電気絶縁破壊電圧などの特性に優れている |
| 短所 |
耐薬品性 |
アルカリ性を示すものや有機溶剤に弱い |
ポリカーボネート樹脂(PC)は、汎用エンプラで唯一の透明材料であり、電気電子分野、一般機械分野、自動車分野、シート分野、OA分野と幅広く使われています。特に、CD,DVDからBlu-ray Discまでひろがる光ディスク分野ではもはや定番の材料となっています。
近年、OA機器ハウジングに使われる樹脂材料は、欧州のエコラベルに対応し環境保全のためにハロゲン系の難燃剤で処方されたグレードを使わないようになりました。今ではその多くはノンハロゲン系難燃剤で処方されたPC/ABSアロイになっています。