愛知事業所|安全への取り組み

保安管理方針

当事業所では、日々、設備の安全点検を実施するとともに、定期的に全装置を停止して、配管の1本1本まで故障や異常がないかを点検し、事故のない操業に努めています。また、危険予知活動やヒヤリハット発掘活動を活発に行い、事故の未然防止にも力を入れています。
また、大規模災害につながる要因のひとつとして地震がありますが、当事業所では最新のシミュレーションシステムを導入しています。装置を安全に自動停止する「自動感震遮断システム」、いち早く点検すべきタンクの優先度を知らせる「タンク地震被害予測システム」、最適なタンク防災活動を行うための「シミュレーターソフト」などを導入し、災害による被害を最小限に食い止めるよう、取り組んでいます。

保安管理方針
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安全最優先

環境とともに安全対策を生産活動に優先して実施しています。 当所では、「安全最優先」の基本方針の下、全員参加でトラブルの未然防止を図る活動を展開しています。また、万が一の火災や油漏洩に備え、防災設備、自衛防災隊を有しており、日頃から防災訓練を徹底して実施しています。

主要防災資機材

名称 基数または数量
普通泡放水砲 1
大型化学高所放水車 2
大型化学消防車 1
泡原液搬送車 1
固定消火ポンプ 5
オイルフェンス 3,583m(浮沈式・可搬式)

自衛防災隊組織

非常時の自衛防災体制

愛知事業所の地震対策

愛知事業所の地震対策

愛知事業所が位置する知多市は、地震防災対策強化地域に指定されています。当所では石油精製装置やタンクをはじめ、ほとんどの設備を強化地域内で予想される震度6弱の地震に十分耐えられるように設計しております。
行政の指導も仰ぎながら、ソフト対応も含めた対策の検討をさらに進めていきます。

普通泡放水砲の配備で防災機能を充実

当所では、タンク火災等での防消火機能をさらに充実するため、通常の化学消防車の約2倍の放水能力を有する普通泡放水砲を配備しています。最大放水量は1分間で5,700リットル、最大飛距離は約100mです。
普通泡放水砲等を配備し、防消火機能を一段と強化していますが、今後も引き続き、災害の未然防止を図るとともに万が一の場合の備えとして、防災訓練等を充実していきます。

大型化学高所放水車(左)と普通泡放水砲(右)

大型化学高所放水車(左)と普通泡放水砲(右)

大型化学高所放水車(奥)と普通泡放水砲(手前)

大型化学高所放水車(奥)と普通泡放水砲(手前)

放射の様子

放射の様子

普通泡放水砲搭載車輌

普通泡放水砲搭載車輌

フレアースタック

フレアースタック

フレアースタック

石油精製装置のスタート・停止時、運転調整時などに発生する余剰のガス、可燃性ガスを安全に燃焼させて安全に排出するための設備が、フレアースタックです。当事業所では、危険物・高圧ガスを多量に扱っています。余剰になる可燃性ガスをそのまま大気に放出すると、火災・爆発事故や環境汚染を引き起こす可能性があるため、それを防止する重要な安全設備です。 昔は赤々と燃えている姿が製油所のシンボルとも言われましたが、近年はフレアースタックの配管に流れる余剰ガスがないよう運転を調整しており、CO2の発生を抑え、地球温暖化防止にも貢献しています。

第三者による保安力評価

2022年6月に特定非営利活動法人保安力向上センターによる「保安力(安全基盤および安全文化)評価」を受審しました。その結果「安全設計」や「動機づけ」など多くの指標で高評価をいただきました。
一方、「プロセスリスクアセスメント」、「危険認識」などの指標において助言をいただき、更なる保安レベルの向上を目指し取り組んでいます。