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インドネシア国 運転知識のシステム化プロジェクト

2006年度のエンジニアリング振興協会のエンジニアリング功労者賞を受賞
以下に受賞の技術内容を紹介します。

概要

出光エンジは2003年4月より国際石油交流センター(JCCP)より委託を受けて、インドネシア、プルタミナ社バロンガン製油所向けにおいて「運転知識のシステム化」プロジェクトへ参画しました。この背景として、当該製油所では、運転技術の伝承や標準化が十分に進んでいないため、運転員の技術にばらつきが生じており、操業上のトラブルや安定供給への影響が出るという問題がありました。そこで、出光で取り組んでいる運転ノウハウを共有化、標準化する仕組みを導入、展開してこれらの問題を解決しました。(2005年4月から1年間は客先の要望により単独事業として取り組みました。)図1へバロンガン製油所の場所、および出光エンジがこれまで取り組んできた製油所の位置を示します。

運転知識のシステム化

図1.バロンガン製油所の場所
図1.バロンガン製油所の場所
運転知識のシステム化とは、装置の運転技術を標準化し、ITを活用して自動化していく活動です。
まず、プラントの運転方法やベテランのノウハウを関係者で整理、共有化し、操作手順書などのマニュアルを整備します。その後、パソコン上で自動化のプログラムを作成し、複雑な操作を自動化したり、画面上に運転ガイダンスを出して、実際の運転操作を行う運転員をサポートします。図2へその流れを示します。

(別ウィンドウで開きます)図1.バロンガン製油所の場所(拡大図)

図2.運転知識のシステム化の流れ
図2.運転知識のシステム化の流れ

常圧蒸留装置における改善箇所

常圧蒸留装置における改善箇所を図3に表しました。改善は運転知識のシステム化のみでなく、DCS上の高度制御システムの改善や製品の性状を推定できるシステムの導入も実施しました。システムの導入により期待通りの成果をあげるためには、このような複合的な改善が必要不可欠です。
図3.常圧蒸留装置における改善箇所
図3.常圧蒸留装置における改善箇所

システム導入による成果

灯油の増産や省エネルギーにより数千万円/年の金銭面での改善効果をあげると同時に、
  1. 本プロジェクトを通じた技術伝承により、バロンガン製油所のスタッフのみで、改善活動を推進可能となりました。
  2. プルタミナ社との信頼関係を築くことができて、継続したプロジェクトの獲得が実現できた。などの成果もあがりました。

まとめ

「装置の運転要領が存在しない」、「作成しても使用しない」という文化の中で、本プロジェクトの果たした意義は大変大きいと考えます。本技術協力は今後、同じような事情を抱えた他の産油国での展開が期待できます。

なお、本プロジェクトの詳細は、出光技報VOL48 NO3の「インドネシア・バロンガン製油所における運転知識のシステム化への取り組み」(当社のホームページより入手可能)を参照願います。
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