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第6回「出光の研究開発」

環境負荷の低減と新規ビジネスの創出をめざして
第6回「出光の研究開発」
当社の持続的成長を支える研究開発の位置づけと領域ならびに最近注目されている研究テーマをご紹介します。

研究開発の位置づけ

当社は、『先進技術研究所』をはじめ事業部門直轄の研究所(11ヶ所)で、環境負荷の低減につながる技術開発や製品づくりなどに努めています。また、石油・石油化学で培われた技術は電子材料やアグリバイオなどの新たなビジネスを育てています。

研究開発の領域

1.エネルギー分野

ガソリンをはじめとした燃料油の品質改良、燃料電池など省エネルギー機器の開発、石炭燃焼技術の開発などに取り組んでいます。また、再生可能エネルギーや水素ステーションなど長期的な課題については、国家プロジェクトも含めて、将来を見据えた取り組みを行っています。
水素ステーション(千葉県市原市)
水素ステーション(千葉県市原市)

2.石油化学分野

触媒技術、有機合成、製造プロセス、樹脂製品の設計・加工技術をもとに、機能化学品、機能性樹脂、樹脂加工製品の各分野で、環境に配慮した高機能製品や製造法の開発に取り組んでいます。また、新たな事業を創出するため産学連携による研究開発も進めています。
機能化学品
機能化学品

3.新規分野

当社は、石油精製や石油化学で長年培った技術をベースにして、電子材料(有機EL材料など)やアグリバイオなどの分野で新規ビジネスを展開しています。これらにも、出光独自の高度な技術が活かされています。
有機ELテレビなどで使われている有機EL材料を用いた発光素子
有機ELテレビなどで使われている有機EL材料を用いた発光素子

注目・期待されている研究開発テーマ

1.全固体リチウムイオン電池

当社は、大阪府立大学との共同研究により、液体の電解質(電池の中身)と同じレベルの性能を持つ固体の電解質を世界で初めて開発しました。従来のリチウム電池には、電解質として揮発性・可燃性の液体が使われており、漏洩や着火といった安全性に課題を抱えていますが、固体電解質によるリチウム電池が実用化されれば、それらのリスクが減り、省エネルギーや環境面でも大きく貢献ができるものと期待されています。
全固体リチウムイオン電池
全固体リチウムイオン電池

2.バイオマス(※)変換技術

CO2問題への対応をはじめとする環境保全の観点から「バイオマス利用」が世界的に注目されています。
当社は食糧との競合や森林伐採の問題を勘案し、稲・麦のワラ、雑草、廃材といった非食糧系のバイオマス利用に着目し、アルコールをバイオ燃料として実用化するため、これら非食糧系バイオマスに含まれるセルロースをアルコールに変換する技術の開発を進めています。
また、バイオ由来のプラスチック製品に対するニーズも高まっています。当社は独自の高性能触媒を活用し、バイオ由来のアルコールからプラスチック(バイオケミカル)を製造する技術の開発にも取り組んでいます。
バイオマス:化石燃料以外の生物由来のエネルギー源
バイオマス変換のフロー図
バイオマス変換のフロー図

明日の出光を担う研究者の声

常識を超えた電池の実用化をめざして

先進技術研究所リチウムイオン電池開発グループ 杉山 享子
先進技術研究所
リチウムイオン電池開発グループ
杉山 享子
リチウムイオン電池用の固体電解質は、「電解質は液体」という常識に挑戦する新しいタイプの二次電池(蓄電池)材料として注目されています。液体の電解質に比べて高温下での安全性に優れ、氷点下でも作動できるなどの特長があります。私たちは、この特性を活かし、さまざまな環境で使用される自動車への搭載をターゲットに、全固体二次電池の開発を進めています。実用化のために解決しなければならない課題は多いですが、出光独自の技術をもとにさまざまなパートナーと連携しながら、他社に先駆けた目標達成に取り組んでいます。

社会に貢献できる喜び

私は、学生時代から社会の基盤となる技術開発に取り組みたいと考えていました。電池材料という社会に貢献でき、会社の発展にもつながる重要な分野の研究開発を任せられていることに、私自身大きな責任とやりがいを感じています。日々の研究は、材料の配合や電池構造の工夫など、根気と体力が必要な地道な仕事の積み重ねですが、成果が出せたときの喜びは格別なものがあります。個人的には今年結婚し環境にも変化がありましたが、家庭と仕事を両立させ、永く研究を続けていきたいと思います。
全固体リチウムイオン電池を手にする杉山さん
全固体リチウムイオン電池を手にする杉山さん

高付加価値製品をより効率的に創り出すために

先進技術研究所エネルギー研究室 テーマリーダー山田 純司
先進技術研究所
エネルギー研究室
テーマリーダー 山田 純司
私がいま取り組んでいるのは、燃料油の成分から高付加価値製品の原料となる化学品に転換するための触媒の開発です。この触媒が開発されれば、市場ニーズの大きい製品をより効率よく生産できることになり、コスト低減や生産工程の省エネルギーにも貢献できます。いまは研究の初期段階ですので、さまざまなアイデアを出しながら試作品を作り、めざす触媒への道を探っているところです。有望と思える方法を追求したり、まったく別の方法からアプローチしたりと、試行錯誤の毎日です。

社会を変えるような画期的な触媒を開発したい

私は、研究を進める上で大切なことは、コミュニケーションだと思っています。出光の強みは、生産工程で使われる触媒の多くを自社独自で開発していることです。研究室の中だけでなく、社内のいろいろな部門からアドバイスやアイデアのヒントをいただいています。また、大学の先生など社外にもネットワークを作るよう努めています。「触媒」は、いわば「縁の下の力持ち」的な物質なのですが、生産工程を大きく変える可能性も秘めています。いつかは社会を変えるような画期的な触媒を開発したい…。それが私の夢です。

掲載日 2008年12月25日
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