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よく自問自答せよ

天皇・皇后両陛下が徳山製油所をご訪問 1963年
天皇・皇后両陛下が徳山製油所をご訪問 1963年
(出典:『我が六十年間』追補 203〜204頁)

七、八年前、ぼくは英国の哲学者ハーバート・リード卿を御所に案内したが、車を降りたときにリード卿は嘆声を発したね。ここで天皇が政治をなさっておったのかと、あまりに小さく、質素であるのにびっくりしたんだね。それから御所の中に連れて行った。陛下のおられるお座敷には装飾は一つもない。質素極まるものだ。そして奥に避暑をなさるところがある。小さい二間くらいの部屋だ。池があって、案内の人が、「ここには花の咲く木は一本もありません」と言った。そのときにもリード卿はうなったね。皇室が華美をお慎しみになったとリード卿はみられたのだとぼくは解釈した。花の咲く木が一本もないということがあるかね。君らは、花の咲く木ばっかり探しておるだろう(笑)。ぼくはぼくなりに、華美をお慎しみになったというふうにリード卿がとったなと思った。
それからぼくは、リード卿を二条城に連れて行った。そして「これが、君らのエンペラー、キングのあり方だ。ということは、徳川幕府の将軍が、皇室のご機嫌うかがいに毎年京都にきて、わずか1ヶ月くらい滞在するのに濠(ほり)をめぐらした城の中におる。防備をしておかなければ、だれが攻めてくるかわからない。皇室は無防備で平地にいらっしゃるが、将軍は1ヶ月の滞在でも城の中にいなければ危い。これが君らのエンペラー、キングのあり方だ。君らのエンペラー、キングは大きな要塞の中におって、人を搾取して贅沢の限りを尽くしておる」と言ったら「ウーン」と言っていたね。
そういうことで、日本の皇室のあり方が、二千何百年続いたということは、どういうことかということだ。外国はどこも三百年ぐらいでほろびておる。日本の幕府も三百年でほろびておる。皇室だけが二千六百年も続いておられることは、どういうことか、よく自問自答してみたまえ。
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