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人権尊重と人間尊重とは相異する

(出典:「我が六十年間 第二巻」61〜62頁)

人権を尊重することは、人間を尊重することであるというような錯覚を持っている人もあるらしい。ところが、この二つは全然異なるものであって、人間が人間そのものを尊重するのと、人間が人の権利を尊重する、すなわち人を尊重するか、権利を尊重するかということである。人と権利との相違である。人権を重んじ、人が権利として主張するということは、学理論的にいえば、むずかしい議論ともなるが、現代常識からいえば、つまる所、物や金に対する権利の主張である。もちろん例外はいくつもあるが、実社会を大局的に見て物ほしさの考え方であり、物を中心とする世界である。あまりに人権を尊重しすぎる結果、人間として当然持っている欲望、これが我欲となり、物欲となり、権利として主張され、対立闘争の姿をなしているのが、実際の社会の有様である。個人間の対立、階級間の闘争、国際間の冷戦、行き詰まり等々を見てもわかるように、理屈に合わない、むしろ逆行していることばかりである。理屈ぬきにして考え方を百八十度転回せねば、人類は絶滅するかもしれない。ここに人権尊重から人間尊重への考え方が浮かびでてくる。
人間尊重は、人間が人間を尊重することであって、人間を中心とした考え方である。自ら省みて尊重すべき人となり、こうしてお互いに尊重しあうということである。自ら省みて尊重すべき人とはどういう人であるか。これも理屈を並べたてれば、とめどもないむずかしいことである。しかしながら、これも理屈ぬきに常識をもって実際的に考えればきわめて簡単なことである。自ら顧みて平和を作り、人類の福祉増進に役立つような人として恥ずかしからぬ、実に尊重すべき人となることである。さらに進んでこういう人々がお互いに尊重しあって、一致団結して平和・福祉の増進に尽くすということである。
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