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道徳は時代や社会とともに変化するのか

福島県二本松市の二本松小学校で「日本人として真心の鏡を曇らせないように」と講話し、児童に囲まれる店主
福島県二本松市の二本松小学校で「日本人として真心の鏡を曇らせないように」と講話し、児童に囲まれる店主
(出典:1966年刊『マルクスが日本に生まれていたら』177〜179頁)

質問
マルクスは、道徳や倫理が人間や社会にはじめから備わっているものではなく、人間社会の発展にしたがって発達するものと考えています。
そして階級社会では、階級的道徳が存在し、それぞれ階級の利益を表現するものであると考えています。
ところで店主は、時代と民族を越えた普遍的な道徳を認められますか、それとも道徳は時代とともに変化すると考えられますか。

出光
道徳というものは、時代とともに変わるようなものではない。
人間社会の平和・福祉をつくるのが道徳であって、あとはなにもありゃしない。
道徳というのはつくるものでもなければ、書いたものでもない。
人間の心の中にあるものだ。

二人以上の人間社会で平和にしあわせに暮らしましょうということ、それが道徳なんだ。
しかし人間は矛盾性やわがままを発揮して非道徳なことをするから、それを戒めるために宗教、哲学などがある。
ところが、西欧では征服者が被征服者を治めるために法律をつくり、規則をつくってそれを守るのがモラルであるように、鈴木 大拙(すずき だいせつ)先生からぼくは聞いておるがね。
そういう対立闘争のモラルというものは時代とともに変わるだろうし、国によって違うだろう。
しかし道徳は全人類が平和にしあわせに暮らすということであって、それ以外にはない。
したがって民族や時代や国によって変わるようなものではない。この意味で、思想も道徳も人類の存するかぎり唯一永久不変である。

質問
店主は、先ほど道徳の理念として、二人以上の人間が生活するには、お互いに仲良く平和に暮らすことだ、と言われましたが、そのような考えの出てくるもとは、なんでしょうか。

出光
そのもとは愛だよ。人類愛。
愛ということは、これは簡単に言えば、相手の立場をいつも考えるということ、とくに強い人が弱い人の立場をいつも考えるということだ。
相手の立場をいつも考える、ということは互譲互助だ。
鈴木 大 1870〜1966 哲学者、禅の研究家。
拙:
禅を軸とした東洋思想を英語でも著し、海外に広めた。1949年文化勲章受賞。店主とは仙腰a尚の書画を通じて親しくなった。
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