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順境にいて悲観し、逆境において楽観せよ

つねに好景気が続くものなり、と考えていたから、今度の不況のようなときにとり乱して右往左往するんだ。ぼくは景気のいいときに、景気の悪いときのことを考えて準備しておけと言っている。ぼくはいつも言う「順境にいて悲観せよ」という言葉がそうだ。


ところが出光なんか、今みたいにみんなが意気消沈している不況時代に、将来のために積極的にいろんなことを計画している。これは「逆境において楽観せよ」ということだが、この逆境のときに立てた計画は堅実で間違いない。将来必ず変動が来ることがわかっていても、儲かったときにワーッとやりたいというのが人間だ。


そこに人間の矛盾性がある。出光で人間尊重と言っているのも、こうした人間の矛盾性をつつしむ、ということだ。
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